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理事長だより

Vol.27 「成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないことである」

「成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないことである」。私が小学生の頃に読んだ、世界の発明王トーマス・エジソンの伝記にあった言葉です。

さて、今回は履正社高等学校女子硬式野球部の話題です。まだ記憶に新しいのですが、女子硬式野球部の橘田恵監督が、第8回WBSC女子野球ワールドカップで、侍ジャパン女子の代表監督として、日本チームを前人未到の6連覇に導いたのは2018年のことです。

前年の2017年には、第18回全国高等学校女子硬式野球選抜大会において履正社高等学校を率いて初優勝も成し遂げています。今春の第22回同大会では、見事にファイナリストまで進みましたが、あと一歩というところで、惜しくも最終回に逆転を許して準優勝と惜敗しました。今夏、高校女子野球選手権大会としては初めて実施予定の、甲子園球場での決勝戦に進出し、全国制覇すべく捲土重来を期してもらいたいものです。

そんな橘田監督と女子野球部員たちが、同じ履正社高等学校の剣道部へ出向き、「出稽古」をしたというニュースをベースボール専門メディア「Full-Count(フルカウント)」で目にしました。

履正社高等学校剣道部の活躍ぶりは、この理事長だより4月号[vol.25]で紹介していますので、ご覧ください。

さて、件の記事によるとタイトルは「常識に捉われない練習方法 履正社女子野球が他競技との交流を続ける理由」、サブタイトルに「剣道の打突(だとつ)を、野球のインパクトへ応用 強豪剣道部の指導を受ける」とあります。打突とは、剣道で打ち込んだり突いたりすることです。

橘田監督は、「剣道の打突の瞬間の手首や腕の感覚を、野球のバットとボールが当たるインパクトの感覚へ生かせるのではないか」「いろいろな競技から学ぶことで、選手たちの知見や視野が広がる」「日常生活の中でも野球に生かせそうなものっていっぱい転がっています」と語っています。

「剣道未経験の部員たちは、基礎である摺り足や正面素振りなどを習ったあと、防具を着けた剣道部員へ打ち込む練習も行った。」「選手たちへ非日常な機会を与えるが、そこには正確な答えはない。剣道から何を学び野球に生かすかは、選手一人ひとりの閃きと吸収力に委ねられている。」と記事では締め括られています。

前例や既成概念に捉われないで、柔軟に発想を転換して挑戦することが、さまざまな気づきに出会えるキッカケになる。そこからまた、新たな可能性が生まれるかも知れない。

エジソンは、「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」とも語っています。何度も何度も失敗を繰り返しながら、決してあきらめずに挑戦し続け、ついには、たくさんの発明を世に出しました。

「結果はあとからついて来る」。私たちも自らの可能性を信じ、常に前向きに挑戦する心を持ち続けたいものです。

出典:ベースボール専門メディア「Full-Count(フルカウント)」
https://full-count.jp/2021/04/27/post1078957/

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