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理事長だより

Vol.3 「ホスピタリティの発揮」

今月28、29の2日間、日本初G20大阪サミットが開催されます。主要20カ国・地域の首脳がここ大阪に集まり、国際社会の課題について議論します。大阪市はHPで「25年の万博をひかえ、大阪・関西の強み、魅力を世界に向けて発信する絶好の機会であり、関西のホスピタリティを発揮し、最高のおもてなしでお迎えする必要がある」と掲げています。

みなさんの身近なところでも海外の人をよく見かけますよね。大阪ミナミの道頓堀なんか「ここ日本?」と思うほど、様々な言語の人で賑わっています。

そんな折、知人からこんな話を聞きました。その人は2年続けて富士山が見える河口湖に行ったそうですが、1年前に比べて格段に変わっていたのは、地元の人たちの多くが片言ながらも英語で話していたとのこと。それだけなら訪日客の多い観光地なので必要にせまられてと思いますが、マナー違反については、はっきりと「ノー!」と注意していたのに驚いたと言うのです。ホットドッグを持ちながらバスに乗り込んだ外国の人に「ノー!イーティグ!」。列に並ばずに乗り込もうとした人には「ノー!ノー!」と言って臆することなく、最後列に並ぶよう促していたとか。

とかく日本人は相手に合わせることが多く、「自分の意見をはっきり言うのは相手を傷つける」「言わなくても分かるはず」と思うところがあります。それは島国で単一言語、同じ教育を受けてきた間柄だからこそ通じることが多いと思います。異文化の人とは、それぞれの考えをはっきり伝えなければ分かり合えないことがあります。注意された人も「Oh Sorry!」と、恐縮した感じだったと言います。

必要な時には「NO!」とはっきり伝えること。そうすることで、日本の文化やマナー、考え方などを理解してもらえる。私たちが大事にしている「日本的なこと」が伝わったら、もっと日本を好きになってくれると思うし、これは立場が逆になってもきっと「お互い様」だと思うのです。これもひとつの「ホスピタリティの発揮」なのではないでしょうか。訪日外国人が「日本の思い出は、日本人」と言って評価してくれたら“最高のおもてなし”成功ですね。

 2020年度より履正社医療スポーツ専門学校は「スポーツ外国語学科」を開設します。デイタイムコースは、アメリカ合衆国各地の大学で「ベルリッツ」が運営する語学学校「ELS Language Centers」(ELS)での1年間の海外留学を教育課程に入れ、国際化の進むスポーツ界で“知識・スキル”と“ペラペラの英語力”の両方を兼ね備えることが出来ます。ELSはこれまでに世界で120万人以上の学生が学んできた語学学校です。加えて海外の人たちと向き合い、自分の考えを伝えて理解し合える国際感覚をもったスポーツ業界人の育成を目指します。

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