CLOSE

理事長だより

vol.37「メタ認知」

4月になりました。

新入生のみなさん、ようこそ履正社へ。数ある学校の中から本校に入学してくれてありがとう。この縁を大切に、切磋琢磨してともに学び、楽しんでいこうではありませんか。

在校生のみなさん、いまやる気満々、波に乗っている人はその状態をより高めてください。一方、ちょっとスランプ? モヤモヤしている人はここで一度リセットしてみましょう。学年が変わる節目を迎えるタイミングはとても大切。一度自分を見直し、新たな気持ちになることが大切です。

みなさんは「メタ認知」を知っていますか? 自己管理能力を向上させるのに役立つのが「メタ認知」の能力です。メタとは、「高次の」という意味で、メタ認知とは「高次(高い視点)から認知する」ということを意味します。つまりメタ認知とは、「自分が認知している物事を、もう一人の自分が客観的に認知し、制御している状態」のことをいいます。

メタ認知能力が高い人は、「もう一人の自分がいて客観的に自分自身を見ることができ、自分のことをコントロールできる」人のことです。そして、以下の特徴を持っています。

・感情のコントロールが可能で、常に冷静な対応ができる

・課題への意欲が高く、何事にも積極的に行動できる

・柔軟性があり、周囲への配慮や気配りができる

・主観と客観の使い分けができ、相手の意図に合わせた言動や自分の行動の意図を説明できる

・自分の長所と短所が分かり、自分に足りない能力が見極められる

メタ認知能力が高い人は、自分自身を客観視できるため、「なんとなく」という曖昧な基準ではなく、明確な目標に向けて行動することができます。また、主観と客観を使い分けることができるため、円滑な人間関係を築くことが可能なのです。

どうですか、メタ認知能力を高めたいと思いませんか? 幸い、メタ認知能力はトレーニングや習慣で向上させる事が出来るので、自ら調べ学習をして、自己管理能力を技術として鍛えてほしいものです。図書館にメタ認知の書籍が多数配架されていますよ。

なお、メタ認知能力が高過ぎる人については注意が必要です。異常に人の目が気になってしまい、精神状態が不安定となりミスを犯すことがあるそうです。何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」。もう一人の自分を上手にコントロールして、更なる高みを目指しましょう。

(出典=ウィキペディア)

前の記事 記事一覧 次の記事
オープンキャンパス資料請求