令和への改元にあたり平成を振り返ってみると、様々なモノやコトの変化に驚かされます。 平成元年には今みなさんが当たり前のように使っているスマホはありません。 通話だけでなく、一個人が世界中に情報を発信できるなんて想像もできませんでした。 IT、AI、SNSなど急速なスピードで生活環境が変わった平成時代だったと思います。

進化したものの中で、私たち人間の“寿命”もぐんと延びました。 近頃「 人生100年時代 」という言葉をよく見聞きしませんか。 現在、日本人の平均寿命は男性81歳、女性は86歳と発表されています。 私が皆さんぐらいの時の高齢者に比べると、元気で若々しいお年寄が増えています。この流れでいくと現在10代 ～ 20代のみなさんが100歳以上生きられる確率は50％と推測されています。「 えっ、100歳？ 」若いみなさんには実感できないでしょうが、どうやらそのようです。

100歳まで元気に自分らしく生きるには。 大ベストセラーとなったリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットの共著 「 ライフ・シフト100歳時代の人生戦略 」によれば、私やみなさんの親世代は60歳までに「 教育→仕事→引退 」という人生設計が一般的でした。 このまま寿命が延びると80歳ぐらいまで現役でいる必要があり、スピードも加速するので、 60歳でリセットしもう一度学び直して、新たなスキルを身に付けて働くのが普通になるというのです。 そのためには常に変化に対応できる覚悟と準備が必要と語っています。

「 大変な時代？ 」でも我々世代よりも20年ほど長く生きて、新しいことに再挑戦できるのはおもしろいと私は思いますよ。 医療やスポーツへの社会的ニーズはますます高まる筈だから、まさしくみなさんの出番です。 令和の時代を創るみなさんに期待しています。