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RISEISHA JOB ILLUSTRATED BOOK

RISEISHA仕事図鑑

Sports Interpreter

03

スポーツ通訳

働くところ

・スポーツ競技場
・クラブオフィス

ジャンル

・スポーツ

目指す資格

TOEICスコア800※

どんな仕事?

外国人選手・スタッフの母国語を日本語に訳す、またはその逆を行い、チーム内外の迅速な意思疎通を図ります。ミーティング、練習、遠征、試合、インタビューなど、さまざまなシチュエーションで行われるコミュニケーションをサポート。フロントスタッフやトレーナー、レフェリーが通訳の仕事を兼任している場合もあります。


どんな風に働くの?

スポーツチームや選手個人と契約し、チームの練習場やクラブハウス、試合会場などに帯同します。また、外国人選手・スタッフとその家族が日本の暮らしで困らないよう、病院への付き添いなど、生活面をサポートすることもあります。


どんな知識、経験が必要?

国内外の大学や専門学校の語学系学科を卒業するのが主流ですが、学歴は不問です。ただし通訳は公募されることがほとんどないため、スポーツ業界にコネクションを持つことが重要。競技関係者とのつながりから通訳を任され、実績を積んでステップアップするケースが多くみられます。日本語と外国語がともに流暢なのはマストですが、スポーツは専門的な用語が多く、一般的な語学の知識だけではカバーできないのが現実。競技の特性や用語に精通する必要があります。言われたことをただ訳すのではなく、話者の意図や感情、会話の背景を組みとりながら相手が理解しやすいよう的確かつ簡潔に伝える技術を求められます。


資格について

必須資格は特にありませんが、外資系企業の採用基準となる「TOEICスコア800点以上」をマークしておくと有利です。

卒業生に聞きました

須藤 悠太さん

2022年外国語学科卒業(国際アスレティックトレーナー専攻)

2001年生まれ。大阪・桃山学院高校出身。日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー。履正社在学中にTOEICスコア970点をマーク。学生時代のインターンを経て、2022年よりラグビーリーグワン「レッドハリケーンズ大阪」の通訳兼アスレティックトレーナーとして活躍中

これまでの道のり

本校入学前

小6からラグビーをはじめ、高校でも選手として活躍。大学進学を目指す一方で「大好きなラグビーに関わる仕事がしたかった」という須藤さん。ある日ラグビーの情報サイトで、本校外国語学科の創設記念イベントの記事に出会う。ラグビー日本代表の通訳を務めた佐藤秀典GMの存在を知り、「この学校ならラグビーに関われるのでは」と急遽、進学先を変更する。

本校での
学生時代

国際アスレティックトレーナー専攻を履修。英語とアスレティックトレーナーの学びを両立する日々を過ごす。2年次にTOEIC970点越えをマークし、夏にはニュージーランド・リンカーン大学ラグビー部でのインターンが内定。一方で、佐藤GMの推薦で21年12月から「NTTドコモレッドハリケーンズ大阪(※当時の名称)」でのインターンがスタートする。

卒業後・
現在

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー試験に理論、実技とも合格。チームに正式採用され、ニュージーランドへの留学は見送ることに。シーズン2年目の現在、通訳兼アスレティックトレーナーとしてチームを支える。


1日の流れを教えてください

7:00

朝はAT業務からスタート。メディカルチームのミーティングを経て、練習用ドリンクやアイスタオル作りを行います。

8:00

設営準備や全体ミーティング。練習開始までに、もう一人の通訳担当と打ち合わせ。誰の通訳を担当するか確認しておきます。

9:00

練習がスタート。この日はディフェンスコーチの通訳を担当。応急処置などAT業務も同時に行います。

11:00

練習終了。用具を片付けたり、ドリンクボトルを洗ったりと練習後も大忙し。

12:00

フィジカルルームでストレッチやリハビリ、マッサージ。午後の練習がない場合、だいたい14時頃に業務が終了します。


どんな人と関わりますか?

「選手、コーチ、トレーナー陣、メディカルスタッフ、アナリストや運営スタッフなど多くの人と密に関わります。グラウンドの内外でいろんな人に呼ばれ、通訳を頼まれることがよくあります」


履正社専門で学んだことで、今活かされていることは?

「スポーツ現場で実際に使われている生きた英語をたくさん学べました。特に役立ったのは『トレーニング・イングリッシュ』の授業。レッドハリケーンズのハイパフォーマンスコーディネーターの方がゲストで来てくださり、通訳するチャンスをもらいました。ケガ予防のセッションでバランスボールを使ったメニューでしたが、その時に聞いた単語やフレーズは今も仕事で本当によく使います。コーチたちの英語アクセントや話し方が出身国によって違うので、初めは正確に聞き取るのが大変でした。どんな日本語を選べばコーチが伝えたいニュアンスや感情が届き、すぐに選手が理解できるのか。ここにいつも苦心しています。訳した後、選手がうなずいているのを見るとホッとします(笑)」


仕事のやりがいを教えてください。

「チームが勝ち、選手やコーチ陣のこれまでの頑張り、取り組みが報われたときです。通訳とアスレティックトレーナーの兼務は大変ですが、選手やコーチ陣との関わりが深い分、喜びも大きいです」

写真/倉科 直弘 文/履正社広報部
※肩書き、インタビューの内容は取材時のものです。

ダブル・ラーニング制度

「ダブル・ラーニング制度」は、学科やコースの垣根を越えて複数の専門分野を同時に学ぶことのできる、履正社独自の履修カリキュラムです。

アスレティックトレーナー資格を持つ通訳を目指す

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