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RISEISHA JOB ILLUSTRATED BOOK

RISEISHA仕事図鑑

Acupuncturist

01

鍼灸師

働くところ

・鍼灸院
・クリニック
・スポーツ現場

ジャンル

・医療
・スポーツ

目指す資格

・はり師
・きゅう師

どんな仕事?

鍼灸師は、はり師ときゅう師という2つの資格の知識、技術を使って治療を行う仕事です。疾患や症状に適したツボに鍼(はり)または灸(きゅう)を用いて、身体に刺激を与えるアプローチで、即効性が高く副作用の少ない施術としても知られています。医療・スポーツ・美容現場など応用できる幅が広いため、活躍の場が多岐にわたる事も特徴の一つです。


どんな風に働くの?

はり師、きゅう師の資格は、独立開業が認められるため、自分の鍼灸院を開業する事ができます。新卒の場合は、鍼灸院や鍼灸接骨院などのスタッフとして働く事が一般的です。独立開業するタイミングは鍼灸師としての経験を積み、経営などの知識を得た上でチャレンジする人が多い傾向にあります。また、平日に鍼灸院で勤務しながら、休日にスポーツチームのトレーナーとして活躍する道や、自身の美容鍼灸院を自宅で開業し、子育てなどと両立して働く道もあります。


どんな知識、経験が必要?

はり師・きゅう師の資格が必須になるため、資格取得を目指せる専門学校や大学を卒業するのが主流です。鍼灸治療は東洋医学に分類されますが、解剖学や生理学などの西洋医学の知識も必要になります。現場ではひとりひとり症状も異なる患者さんに適切な治療が求められます。そのような対応力は、施術経験を多く積むことで得られます。また、独立開業、トレーナー、美容などに興味がある場合は、経営やマーケティング、アスリートの症例、最新の美容知識なども必要になります。


資格について

必須資格であるはり師・きゅう師のほかに、鍼灸整骨院開業を視野に入れ、「柔道整復師」の資格を持つ人が多くいます。「NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT) 」「日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者(JATI-ATI)」「健康運動実践指導者」といった運動指導資格があると、フィットネスと鍼灸治療との掛け合わせで患者さんの健康を支えることができ、就職に有利です。また、スポーツチームのメディカル部門で働く鍼灸師は「日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)」資格を持っているケースが珍しくありません。

卒業生に聞きました

安積 悠さん

2009年鍼灸学科卒業

1988年生まれ。大阪学院大学高等学校出身。はり師、きゅう師、柔道整復師、スポーツトレーナー。大阪府を中心に6店舗を展開する『サンライズ鍼灸整骨院』の立ち上げメンバーの1人で、淀屋橋院の院長、豊中本院の院長を経て、現在は2023年11月に開業した十三院の院長を務める。治療院業務の傍ら、大阪大学サッカー部や梅花中学校・梅花高等学校チアリーディング部をはじめとするスポーツチームのトレーナーとしても携わる

これまでの道のり

本校入学前

高校時代はサッカーに打ち込む。3年生の夏に、鍼灸師の資格を持つチームトレーナーにケガを見てもらった事がきっかけでトレーナーに興味を持つ。そのトレーナーが本校の鍼灸学科教員であった事から、「あの先生がいる学校なら」と鍼灸学科への入学を決める。

本校での
学生時代

鍼灸学科夜間部に入学(現在は午前部/午後部のみ)。平日は朝8時から5時まで整骨院でアルバイトを行い、夜6時半から10時ごろまで授業を受けた。アルバイトは在学中の3 年間を通して勤務し、鍼灸師、柔道整復師の先輩たちの背中を見て多くを学ぶ。多忙な日々だったが同じ目標を持つ同級生や教員とのつながりが深く、勉強が続けられる環境があった。

卒業後・
現在

卒業後すぐにアルバイト先の院長から声をかけられ、共に鍼灸院を開業する。2年ほど勤めた後、土日に現役プレイヤーとして続けていたサッカーとの両立のため、アルバイト先の整骨院に戻り正社員として勤務する。3年ほど働いた後、柔道整復師の資格取得のため再進学。同時期に『サンライズ鍼灸整骨院』を開業し現在に至る。


1日の流れを教えてください

8:45

診察開始前の朝礼からスタート。業務連絡や挨拶練習など患者さんを迎える準備を整えます。

9:00

午前診療開始。患者さんの要望に合った治療を適切に行います。

13:00

希望があれば後輩の練習指導を実施。午前診療が終了する12時から、午後診療開始の15時の間に行います。

14:45

昼礼。午後の業務や予約の申し送りをし、診療の準備を整えます。

15:00

午後診療開始。終了の20時まで施術や患者さんの診療内容作成などの業務も行います。


どんな人と関わりますか?

「患者さん、店舗のスタッフ、経営幹部とは密に関わりますね。他店舗スタッフとも、店舗の垣根を越えて勉強会を行っているので関わりは深いです。また、大阪大学サッカー部や、梅花中学校・梅花高等学校のチアリーディング部など、トレーナーとして関わりがある場所では、選手や監督・コーチなどとも連携します」


履正社専門で学んだことで、今活かされていることは?

「生理学などの人体の基礎知識をしっかり学べたことと、実践的な実習内容が充実していたのが、現場に出てからも活きたと思います。15年経った今でも、個々の筋肉で筋力低下が起きていないかを確認する徒手筋力テストや、生理学、リハビリテーション学、解剖学などの知識を活用しています。学校では国家試験対策だけでなく、今学んでいる事が現場でどのように活用できるのかまで教えてもらいました。そのため卒業後も学んだことと現場のギャップが少なく、実務に入る事が出来ました。他の専門学校にも通った経験がありますが、履正社の教育は丁寧で現場で活きるものだと実感しました」


院長としてのお仕事内容を教えてください

「患者さんの施術などの基本業務も行いますが、メインは6店舗のスタッフ全員の技術管理をしています。どの店舗のスタッフも技術や接客レベルの質を高く均一化することが目的です。また、業務が終了してから練習会を開くなど、技術的な指導も行います。経営や技術管理を通じてスタッフの成長や患者さんが喜んでいる姿が見られるので、やりがいを感じます。鍼灸師は感謝をもらえる仕事なので、毎日楽しいですね」


鍼灸師を目指す人へメッセージをお願いします

「鍼灸師の仕事は、患者さんの痛みや不調をなくしたいという想いを叶える事です。治療的なアプローチはもちろん、僕は患者さんの不安にも寄り添い前向きなコミュニケーションをする事が大切だと思っています。心も体も元気になって、患者さんからありがとうと伝えてもらえる時はやりがいを感じます。業界としては平均収入がそこまで高くありませんが、開業するなど収入を変えるやり方は色々あります。鍼灸師は、ダイレクトに感謝をもらえる仕事。興味を持ったなら、ぜひ目指してほしいですね」

写真/倉科 直弘 文/履正社広報部
※肩書き、インタビューの内容は取材時のものです。

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「ダブル・ラーニング制度」は、学科やコースの垣根を越えて複数の専門分野を同時に学ぶことのできる、履正社独自の履修カリキュラムです。

競技を続けながら医療国家免許を取得する

【関西で2校】アスレティックトレーナー資格を持つ鍼灸師を目指す

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