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RISEISHA JOB ILLUSTRATED BOOK

RISEISHA仕事図鑑

Player

10

社会人・実業団選手

働くところ

・企業チーム
・契約チーム

ジャンル

・スポーツ

目指す資格

特になし

どんな仕事?

企業に所属しながら野球やサッカー、バスケットボール、テニスなどのスポーツ競技に打ち込みます。選手・チームの活躍が、会社の価値やブランド力を高めることにつながるため、試合や大会でよい成績を残せるよう日々の練習、トレーニングは欠かせません。


どんな風に働くの?

競技に専念し給料を得るケース、または社業との両立など、就業スタイルは会社ごとに異なります。チームを運営する企業とは別の企業、または関連会社で働く場合も。試合や大会が行われるシーズンは競技優先、オフの時期は仕事メインなど、活動内容にもさまざまなバリエーションがあります。


どんな知識、経験が必要?

選手としての実力を備えつつ、社会人として必要な要素(実務能力、マナー、コミュニケーション能力など)が必要です。競技によって異なりますが、実業団での実績が認められ、スカウトや入団テストを経てプロになるケースもあります。


資格について

必須資格は特にありません。

卒業生に聞きました

猪崎 真也さん

2022年野球コース卒業

1998年生まれ、大阪府門真市出身。岡山・興譲館高校を経て履正社専門へ入学。卒業後、岡山県倉敷市を拠点とする社会人野球チーム「三菱自動車倉敷オーシャンズ」に入団。社業である車の製造に携わりながら野球に励む。3年目となる今シーズンからチームのキャプテンを務める。ポジションはショート

これまでの道のり

本校入学前

社会人野球選手を目指して一度、野球の強豪大学へ進学。しかし、部員数も多い中でモチベーションが保てず、2年経ったタイミングで中退する。高校時代の担任だった土井幸大先生に相談したところ、履正社専門の野球コースでコーチとなっていたことから、本学への進学を決意。もう一度社会人野球を目指すべく、目標に向けて再スタートを切った。

本校での
学生時代

大好きな野球を究める日々を過ごす。技術はもちろん、栄養学やトレーニング論、身体のリカバリー方法など、競技にまつわるさまざまな知識を習得した。恩師と慕う土井先生からは、人と接する際の言葉の選び方や伝えるタイミングなど、相手をやる気にさせるコミュニケーションの方法を学んだことも、主将となった現在に活きている。

卒業後・
現在

社会人野球の道に進むべく、「三菱自動車倉敷オーシャンズ」に入団。都市対抗野球大会や日本選手権への出場経験があり、プロ野球選手も輩出する憧れのチームだった。今シーズンからキャプテンを務め、10代から30代まで、個性豊かなチームメイトたちと練習に励んでいる。


仕事の流れを教えてください

15:30

車の製造に関わる業務は、6時半始業。仕事を終えたら、工場の隣にあるグラウンドに移動します。

16:00

グラウンド整備、個人アップ(ジョギング、ストレッチなど) を済ませ、いよいよ練習が始まります。

16:35

先に練習に入ったメンバーで、ティーバッティングなどバッティング練習に取り組みます。

18:00

17時10分退勤のメンバーがそろい、全体練習スタート。再度、グラウンドを整備して連携プレーなどを確認します。

19:00

全体練習終了。最後は、ミーティングで今日の練習を振り返ります。

19:10

個人練習。20時近くまでティーバッティングやトレーニングなど各々の課題に取り組みます。ストレッチなどのケアも欠かせません。


どんな人と関わりますか?

「車の製造に関わる業務では、所属部署の課長や作業長に技術指導を受けたり、社会人としても鍛えてもらっています。野球では監督やコーチ、チームメイト、部長と主に関わります。チームにはトレーナー、マネージャー、分析スタッフも所属していて、いつも選手をサポートしてくれています」


履正社での学びで、今、活かされていることは?

「野球コースではプレーの引き出しを増やし、選手としての幅を広げることができました。例えば足の速さ、バント、盗塁。当時はこれが自分の強みだと決めつけていました。でも、監督の土井先生に『上のレベルでプレーするにはバッティングも強化すべき』と言われたことが、選手としてのスタイルを見つめ直すきっかけになりました。また、もともとは外野手としてプレーしていましたが、在学中に内野手へ転向。これが社会人野球へ進む大きな一歩となり、今も内野のショートを守っています。自分の思い込みや固定観念を取り払った上で、客観的に長所を伸ばしてもらえたからこそ、社会人でもプレーできているのだと思います」


社会人野球選手として心掛けていることは?

「周りに支えてもらっているという感謝を、絶対に忘れないようにしています。職場では『試合頑張ってね』と声をかけていただくことが多く、球場まで応援に来てくださる方もたくさんいらっしゃいます。野球に理解がある職場環境だからこそ、両立ができていることを実感する毎日。仕事をおろそかにすると、野球もうまくいかない。どちらも一生懸命にやる姿勢が、今後の人生に役立つと思っています。野球一辺倒だった学生時代と比べ、視野も広がりました」

写真/倉科 直弘 文/中矢 健太
※肩書き、インタビューの内容は取材時のものです。

ダブル・ラーニング制度

「ダブル・ラーニング制度」は、学科やコースの垣根を越えて複数の専門分野を同時に学ぶことのできる、履正社独自の履修カリキュラムです。

国際舞台や海外でプレーするスポーツ選手を目指す

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