Studio Instructor
スタジオインストラクター
働くところ
・スポーツジム
・フィットネスクラブ
・スポーツ施設
ジャンル
・スポーツ
目指す資格
・健康運動実践指導者ほか
どんな仕事?
複数のお客様に対してスタジオレッスン、グループレッスンなどをはじめとしたトレーニング指導を主に行います。様々なスタイルやレベルのクラスを指導し、参加者の目標達成まで、モチベーションのキープ、フォームの改善などをサポートします。
どんな風に働くの?
特定のフィットネスクラブやスポーツジムに就職して雇用契約をしながらレッスンを受け持つほか、フリーランス(業務委託契約)としてクラブやジムと複数契約を結び、活動する人もいます。フリーランスの場合、価格設定は自分で決めることができます。将来的な独立を視野に入れて働くケースが増えています。
どんな知識、経験が必要?
指導にあたっての運動面の知識はもちろんですが、集団でのトレーニングをリードする力も必要です。クラスの反応を捉えながら場の雰囲気やエネルギーを作り出し、参加者が楽しみながら効果的なトレーニングを行えるよう実践していきます。インストラクターとして、場数を多く踏むことが成長につながります。
資格について
インストラクターになるための必須資格はありません。ただし、運動指導を行う上での知識や技術を見につける「健康運動実践指導者」やストレッチポールなどを使って体を整える「日本コアコンディショニング協会ベーシックインストラクター」などの資格を持っていると有利です。特に、大手フィットネスクラブに入社すると、幅広い領域を担当することが求められるケースがあります。「PHIピラティス(マット・リフォーマー)」や「エアロビックダンササイズインストラクター」などの資格を保有していることもより有利に働きます。
卒業生に聞きました
奥川 春香さん
2020年ライフ・フィットネストレーナーコース卒業
2000年生まれ。兵庫県立宝塚北高校出身。履正社専門在学中に参加した大手フィットネスクラブ『ティップネス』での実習をきっかけに、2020年に株式会社ティップネスへ入社。神奈川県、群馬県での店舗勤務を経て、現在はティップネス石橋店でスタジオインストラクターとして活躍中
これまでの道のり
本校入学前
宝塚歌劇団のお膝元、宝塚市で育つ。高校は演劇科に所属し、演技やコーラスなど自分の身体ひとつで誰かを感動させられる楽しさを学んだ。「身体を動かせて、人前に立つ仕事がしたい」とスタジオインストラクターを志し、本校への進学を決意する。
本校での
学生時代
スタジオインストラクター専攻を選択。「人生で一番勉強した」と断言できるくらい勉強に励んだ2年間を過ごす。夏休みは先生に直談判して、特別講座を開講してもらうほど貪欲に学んだ。在学中に多くの資格を取得しながら、ティップネス塚口店で4カ月間の実習も経験した。
卒業後・
現在
実習先だった株式会社ティップネスに正式採用され、レッスン社員として入社。当初、大手フィットネスクラブへの就職希望ではなかったが、実習によって視野が広がり、考えが大きく変わった。スタジオインストラクターとして、お客様に身体を動かす楽しさ、大切さを伝える日々を送っている。
仕事の流れを教えてください
10:00
8時に出勤。10時より受付業務、フロントショップの販売対応などを行います。
10:25
プログラム開始前に参加者の出欠を確認。お客さまと積極的にコミュニケーションを取り、エクササイズを楽しむムードを作ります。
10:35
「MOVEBODY DANCE45」レッスンスタート。HIPHOPやJAZZ、K-POPなど様々なジャンルの音楽にリズムを合わせながら、気持ちよく身体を動かします。
11:40
「アロマヒーリングストレッチ」レッスンスタート。アロマオイルの香りと落ち着いた音楽に癒されながらストレッチすることで、心身の疲労回復を促します。
12:10
担当するプログラムの前後に、スタジオの清掃や音響チェックを行います。
13:50
「MOVEBODY FIGHT30」レッスンスタート。アップテンポな音楽に合わせながらパンチやキックの動作を繰り返し、汗を流します。スタジオレッスンの中でも運動強度が高いクラスで、レッスン終了後にはスタジオが熱気に包まれます。その後、プールでの安全監視を終えた後、受付のフォローや事務作業に回り、18時頃に退勤。
どんな人と関わりますか?
「まずは利用者であるお客様の身体作りをサポートします。店舗や本部のスタッフやチーフ、支配人と連携しながら、お客様ファーストを目指して取り組んでいます」
履正社での学びで、今、活かされていることは?
「実習を通し、実際にお客様と関わる機会がたくさんありました。授業で学んだことを現場ですぐに実践できたのが大きかったです。また、学生時代に取得した資格は、仕事への自信の裏付けになっています。例えば、トレーニングや栄養について質問をいただいた時、トレーニング指導者資格で得た技術や知識があるからハッキリと答えられる。姿勢の歪みを改善するためにピラティスで使う動作が必要になった場合、ひとつひとつの動きを丁寧に説明できる。脚や腰など、痛みを抱えているお客様には、健康運動実践指導者の知識で無理のない範囲で可能な運動が提供できる。自信を持って言葉を発することができるのは、履正社で学んだ2年間があるからだと感じています」
スタジオインストラクターとして心掛けていることは?
「『楽しかったからまた来たい』『このインストラクターがいい』と感じてもらえるようなレッスンを提供することと、お客様に笑顔になって帰っていただくことを心がけています。レッスンを受けていない方も含め、その場にいるお客様全員に声をかけたり、近況を共有し合ったり、コミュニケーションを取ることは常に意識しています。やはり重要なのは『人と人』だと思うので、必ず挨拶や、気軽に話せるような雰囲気、関係性を作ることを大切にしています」
写真/倉科 直弘 文/中矢 健太
※肩書き、インタビューの内容は取材時のものです。
ダブル・ラーニング制度
「ダブル・ラーニング制度」は、学科やコースの垣根を越えて複数の専門分野を同時に学ぶことのできる、履正社独自の履修カリキュラムです。