
こんにちは。履正社国際医療スポーツ専門学校 広報部です。
本日はスペシャルレポートをお届けします。
本校はこれまで、スポーツ現場の第一線で活躍するトレーナーを数多く輩出してきました。現在もたくさんの卒業生が、野球、サッカー、バスケットボール、ラグビーなど、さまざまなプロチームを支えています。
大阪が誇る男子バレーボールチーム、「大阪ブルテオン(旧・パナソニックパンサーズ)」も、卒業生がトレーナーを務めているチームです。
先日、本校の学生有志が、その卒業生、アスレティックトレーナーの足立 清さんのお仕事現場を見学できるチャンスを得て、枚方にあるチームの練習場へ伺いました。
現在、大阪ブルテオンは2024-25 大同生命SV.LEAGUE MENチャンピオンシップへの出場が確定。リーグ制覇に向け、アツい戦いを繰り広げています。

参加した学生は全員、バレーボール経験者。学業の傍ら、コーチとして小学生チームで指導にあたる人、学内のバレーボール部で今現在も技術を磨く人など、バレーへの愛と情熱はかなりハイレベルです。また、もうひとつの共通点は、「医療学科で学びながらアスレティックトレーナー資格の取得を目指している」ことです。
憧れのプロチームで、同じく憧れの仕事であるトレーナー業務につく大先輩の話が聞けるとあり、ワクワクと緊張が入り混じった表情で、学生はいざ、アリーナへ!

施設内にあるトレーニングルームを訪ねて、いよいよ足立さんにご挨拶です。

足立さんは本校鍼灸学科から柔道整復学科へ内部進学し卒業。整形外科勤務等を経て、野球やバレーボールのチームで研鑽を積み、現在に至ります。バレーボールのトレーナー歴は、10年以上。ちなみに……、履正社専門の医療系学科で初めて日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー試験に合格した、栄えある「第一号」なのだとか。
何のためにトレーニングするのか。
ご挨拶の後は早速、足立さんへの質問タイムがスタート。「選手に言いたいことがなかなか言えません」「試合のレギュラーに入れない選手に、モチベーションを上げてもらうには?」など、具体的な質問が矢継ぎ早に出てきます。

さまざまな質問への回答から、足立さんがトレーナーとして大切にしていることが垣間見えます。
「『勝つために、選手のパフォーマンスを上げる』、これがトレーナーに与えられた課題です。課題を達成するために、時にはたとえ嫌われてでも、必要なことをやってもらわないといけません。『このトレーニングを続けたら、10㎝ジャンプが高くなる』など、何が目的でそのトレーニングをしているのか、明確に伝えることです。また、なぜその回数、セット数、秒数なのかなども、説明できる準備をしておく。レギュラーに入れず、モチベーションが下がっている選手へは監督やコーチにも相談するなど、他の人の力を借りるべき時もあるでしょう。トレーナーとしては、『いつでも試合に入れる準備をしよう』などと、前向きな声掛けをすることも大切です」。
こういった足立さんの言葉を忘れまいと、学生たちは集中して聞きながらも手元はペンを走らせます。


積極的に学び続けることで、得られるもの。
「プロチームで活躍できるトレーナーになるには?」。
学生の誰もが知りたい質問に対して、足立さんが答えてくださったキーワードは、「自分だけの武器を磨くこと」と「つながり(人脈)を大切にする」ことでした。
「学校で学ぶことはすべて土台となるので、しっかりと勉強してください。ただ、実習現場で使える知識、技術としてはあくまで『入門編』でしかありません。卒業してからも、積極的に学び続ける必要があります。僕もこれまでたくさんの勉強会、講習会に参加してきました。プロスポーツの現場では、規模が大きなチームほど『自分だけの武器』が求められます。ストレッチ、モビライゼーション、肩の治療……。『〇〇ならこの人』と言ってもらえるような専門性を持つことが大切です。そのために、学生のうちから自分が何に興味があるかを知っておくこと。また、(勉強会への参加を含めた)トレーナー活動の中で出会う人たちとのご縁も、大切にしてください。トレーナーは『つながり』で声がかかります。経験値を積みながら、チャンスを逃がさないためにアンテナを張っておくことも大事です」
貴重な時間はあっという間。気がつけば2時間が経っていました……!
「大丈夫? 聞きたいことは全部聞けた?」と、引率の桃井先生に何度も念押しされ、お開きとなりました。
最後は足立さんと一緒に、記念撮影。足立さん、大阪ブルテオンのみなさま、本当にありがとうございました!

帰路につく中で、「どうでした?」と聞いてみると、みんなそれぞれに大きな刺激を受けた様子。目がキラキラと輝いていました。
バレーボールが大好きなトレーナーの卵たち。
いつか憧れの舞台で、選手の力になり、勝利に貢献できるように。
勉強も実習も頑張っていきましょう!