本校は、兄弟がそろって入学してこられるケースも少なくありません。柔道整復学科に在籍する志水兄弟もその中の一組。お兄さんの一暉さん(2年生/須磨翔風高校出身/写真右)と、弟の耕太さん(1年生/神戸学院大学付属高校出身/写真左)です。お二人にお話を伺いました。
履正社への進学理由を教えていただけますか。
一暉さん)僕は、高校卒業後、一度他の医療系大学へ進学しているんです。当たり前のことかもしれないんですけど、その学校では、本当に医療のことばかりを学ぶ感じでした。 その当時から、トレーナーになりたいという目標はあったので、このままだと違う方向に進んでしまうんじゃないかなと思いました。障がい者の方や高齢者の方がメインになるのかなって……。
そうだったんですね。
一暉さん)履正社を知ったきっかけは、弟の高校に来られていたトレーナーの方です。その方は、弟が所属する野球部をみておられて、履正社の卒業生でした。僕の話を聞いて、学校へ連絡をしてくださったんです。「今日行っておいで」って。オープンキャンパスとかではなく、そのまま見学に行き、説明を受けました。日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格取得をめざせることにも惹かれました。
耕太さんはいかがですか。
耕太さん)僕も高校時代、野球部でみていただいたトレーナーの方がきっかけです。ケガのコンディショニングをみてもらっていましたし、進路相談にものってもらっていました。僕もその方みたいになりたいと思ったんです。
兄弟ともに惹かれたんですね!どんな方だったんでしょうか。
耕太さん)毎日、もってこられる資料が本当に多いんですよ。すごい勉強熱心な方でした。この方のようになって、仕事がしたいと思いました。
今1年生ですが、勉強はいかがですか。
耕太さん)僕、勉強がすごく苦手なんです(笑)。特に数学、国語。高校時代は、野球をしに学校へ行っているようなものでした。
それでは、大変ですね(笑)
耕太さん)はい、今は解剖学や生理学に苦労しています。難しいですけど、でも楽しいんですよ。
普段、どのように勉強されていますか。
耕太さん)授業のノートをまとめたり、兄に聞いたりしています。あと、授業以外のことなんですけど、今も、そのトレーナーの方と繋がりがあるので、現場でのリアルなお話を聞いたりもしています。
家で、お兄さんに聞けるのっていいですね!一暉さんから見た耕太さんは、いかがでしょうか。
一暉さん)よく勉強しているなと思いますよ。友達と電話をしながら勉強する時もあるみたいで、その声が部屋から聞こえてきます。
最後に、お二人の将来の夢をお聞かせください。
一暉さん)整形外科や病院で下積みをして、コンディショニング施設を作ることです。
コンディショニング施設ってどんなところなんでしょうか。
一暉さん)簡単に言うと、「ここの施設にお願いしたら、何でもみてもらえるところ」ですかね。関東には多いんですよ。柔道整復師だけではなく、理学療法士、鍼灸師、ヨガインストラクター、スポーツトレーナー、栄養士といった、医療やスポーツの専門家が集まり、コンディショニングをみる施設です。そういった場所を作れたらと思っています。
耕太さん)僕は、スポーツに限らず色々な患者さんに関わりたいなと思っています。体のケアはもちろん、精神面でも支えられる柔道整復師になりたいです。「この先生にみてもらいたい、この先生がいるから行く」、患者さんにそう思ってもらえるように頑張ります。
<広報Hの取材MEMO>
ふたりとも根っからの野球少年。一暉さんは、耕太さんの3歳上だそう。家で勉強を聞けるなんて、頼りになる兄ちゃんです。「ちょっと肩を組んでもらってもいいですか」こちらのリクエストに、お二人照れつつも快く応えてくださいました。