こんにちは、履正社医療スポーツ専門学校 広報部です。
医療系学科の最上級学年は現在、国家試験に向けラストスパート中。
そんな中、今回のインタビューにご登場いただくのは柔道整復学科の青木孝至(あおき・たかし)先生です。噂によると多くの卒業生が、青木先生が作った国家試験対策用教材を今でもお守りにしているとか……。授業にお邪魔し、お話を伺いました。
[青木先生profile]大阪府生まれ。桃山学院大卒。95年、大手フィットネスクラブのチーフインストラクターの職を辞し、医療の道へ。鍼灸師、柔道整復師の国家免許と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー資格を取得後、様々なスポーツ現場で活躍。2012年からはボート競技日本代表のトレーナーを務めている。
「“先生のおかげでスラスラ解けた”と言われると、1年間の大変さがスーッと抜けます」。
――担当授業について教えてください。
3年生の「国家試験対策」です。1年生のときに学んだ「生理学」や「運動学」などをしっかり復習し、国家試験で合格点が取れるようにすることが目標です。今日は生理学の総まとめで、160問やりました。10問ずつ解いて答え合わせしながら解説をする、という流れです。練習問題を1年間で3000問以上は解いています。
――先生、学生を当てまくってましたね(笑)。
緊張感を持った状態で集中して解き続けてほしいので、1人最低5回は名指しで当てます。学生が自分と目を合わさないようにしているのがわかりますよ(笑)。「一番わかってない問題に限って当てられる」とよく言われます。
――国家試験の大変さがひしひしと伝わる授業でした。
超ハードな授業で、はっきり言って自分が学生なら一番嫌な授業です(笑)。
春の時点で「先生の授業が一番しんどい」と口をそろえて言われますが、私も正直しんどいです(笑)。でも、秋から冬にかけて徐々に答えられるようになっていき、卒業式の日に「先生のおかげで国家試験の生理学がスラスラ解けました。ありがとうございました」と笑顔で言ってくれるのがとてもうれしくて、1年間の大変さがスーッと抜けていきます。毎年、教員をやっていて良かったと思う瞬間です。
――黒板で解説するときに描いている、先生の絵がうますぎて脱帽です……。
絵を描くのは昔から好きなんです。生理学は身体の様々な機能を学ぶのですが、イメージしづらくて苦戦している学生が多いので、なるべくイラストを活用し、ビジュアルで理解できるよう工夫しています。
また、これまでのトレーナー活動や治療業務で得てきた経験や失敗談などのエピソードを教科内容とつなげて説明することもあります。学びの必要性を感じてもらい、卒業後の臨床現場で活かせるようにしてほしいと考えているからです。「生理学や運動学ってこんなに面白かったんだ」と感じてもらえる授業になるよう心がけています。
――授業から発展した国家試験対策アプリもリリースされました。青木先生の創意工夫が詰まっていますね!
プログラマーをしている高校時代の同級生と「解剖生理モンスター」という無料アプリを作りました。一問一答式で生理学の問題を解くことができ、正答するとモンスターをゲットできます。遊び感覚で楽しみながら復習してもらえたらうれしいです。春には分野別(筋・骨格・神経・運動学など)にしたいと考えています。
常々教える側にも変化が必要だと考えていて、今はYouTubeを勉強中です。「10分でわかる生理学」という動画を少しずつ上げています。
――先生の最新教材を味方につけて、合格を手にする学生がますます増えると思います。国家試験対策の相棒として利用しない手はないですね。
<青木先生監修の国家試験対策アプリはこちら>
次回は青木先生が東京2020オリンピックにメディカルスタッフとして帯同したときのお話について。スポーツの国際大会における会場救護の現場を知りたい方は必読です。
<柔道整復学科のご案内はこちら>
<広報Mの取材メモ>
青木先生の授業って、どうですか? 在校生に聞いてみました。
「苦手だった生理学が理解できるようになりました。解答を間違えても『今はできなくても大丈夫。そのうちできるようになるから』と励ましてくれます」、「青木先生はノールックでめっちゃわかりやすい解説図を描いてくれるから頭に入りやすい。神授業です」などなど、3年生のみなさん、青木先生の授業の凄さを次々に証言してくれました。
個人的には「ヘルパーT細胞は変身ベルト、B細胞は仮面ライダー」という説明がわかりやすかったです。